仕事もものづくりも「信頼」ファースト。「おうち秘書」は、関わる人を大切にするプロ集団だった!
インターネット上でのやりとりを通して秘書業務を行う、「オンライン秘書」という仕事があります。
このオンライン秘書に必要な「コミュニケーション力」と「発信力」を育てるコミュニティとして設立されたのが、「おうち秘書サロン」です。
「おうち秘書サロン」には現在、約200名ものメンバーが在籍しているとのこと…!
「おうち秘書サロン」を主宰するのは、オンライン秘書サービスの会社を経営する女性、ゆりえもんさん。
オンライン秘書のサービスを提供する会社を経営され、たくさんの経営者の片腕として活躍しながら、後進の指導にもあたっているパワフルな女性です。
多くのオンライン秘書を生み出している「おうち秘書サロン」では、サロンメンバーに感謝の気持ちを込めて、毎年クリスマスプレゼントを贈っているそうです。
昨年のクリスマスには、オリジナルノートとペンの制作を私たちノベルティカフェに依頼してくださいました。
そのプロセスは、「オンライン秘書さんとは、こんなにも全方向に気遣いをめぐらせ、細やかにお仕事を進めるのか…!」と驚くとともに、感動を覚えるものでした。
今回のインタビューでは、ここ数年で「オンライン秘書」という言葉をSNSに広め、多くの人たちに在宅で働く可能性を切り開いたゆりえもんさんに、私たちが愛する”ものづくり”の観点からお話を伺ってみました!
プロフィール
ゆりえもん(久保田 友里恵)
静岡の自宅でオンライン秘書サービスの会社を経営している36歳。リーマンショックで内定切りにあうも、心から尊敬できる社長に拾われ、やがて会社役員に。経営者のすぐ近くでバックオフィス業務に関わった経験を生かし、オンライン秘書として2019年に独立し会社設立。オンライン秘書の卵とディレクターを育成中。200名以上が所属するオンライン秘書コミュニティ「おうち秘書サロン」のオーナー。
”オンライン秘書”を浸透させたコミュニティ「おうち秘書サロン」とは?
ーーゆりえもんさんは、オンライン秘書が集まるコミュニティ「おうち秘書サロン」を主宰していますよね。 「おうち秘書サロン」とは、どんなコミュニティなのですか?
「おうち秘書サロン」は、オンライン秘書として必要な「コミュニケーション力」と「発信力」を育てるコミュニティです。ほとんどのメンバーが在宅ワークをしており、サロン内で情報交換をし、お仕事を獲得するためのスキルを身につけることができます。サロンの中で、お仕事を発注することもあるんです。
ーーなるほど! お仕事の発注まで…! そもそもオンライン秘書には、「コミュニケーション力」と「発信力」が重要なのですね。
そうなんです! オンライン秘書にとって、コミュニケーション力は欠かせません。最近は、メッセージツールでのやりとりが主流なので、特にテキストコミュニケーション力ですね。テキストコミュニケーション力を磨き、適切にやりとりをすることでクライアントさまに信頼してもらう。そうすることで、次のお仕事へ繋げていけると考えています。オンライン秘書に興味をもって入会した人が、きちんとステップアップしていけるように、ロードマップもつくっています。入会したら、まずはこれをやってみる、慣れてきたらコミュニティ内のイベントに参加・企画をしてみる、その先に「お仕事にチャレンジしてみよう」と、オンライン秘書として一歩ずつ進んでもらえるような設計になっています。
ーー「おうち秘書サロン」に入れば、オンライン秘書に必要なスキルを身につけ、成長していけるんですね! 今、「おうち秘書サロン」のメンバーはどのくらいいますか?
現在、200名以上の方に参加していただいています! 「おうち秘書サロン」は、はじめ3ヶ月限定のつもりでした。それが、今ではこんなにも大きくなって…!
ーー200名以上! 実は、私はゆりえもんさんと出会うまで「オンライン秘書」という言葉を知らなくて。ゆりえもんさんやメンバーのみなさんの発信で、どんどん知るようになりました。
嬉しいです。だんだんと「オンライン秘書」という言葉や職業が知られるようになってきて。最近では、「おうち秘書さん」と紹介していただくこともあるんです!
ものをつくることで実感した、「オリジナルグッズは伝える手段の一つ」であること
ーー今回、どうしてオリジナルグッズをつくろうと思ったのですか?
毎年、サロンメンバーにクリスマスプレゼントを贈っているんです。「いつもありがとう」と、感謝の気持ちを伝えたくて。今年は何にしようかなと考えたとき、ノベルティカフェさんに依頼しようと思ったんです。
ーー連絡をいただけて、とても嬉しかったです! オリジナルノートとペン、マグカップをつくりましたよね。
「おうち秘書サロン」のグッズなので、コンセプトは”在宅ワークの中で使えるグッズ”。連絡させていただいた時には、具体的に何をつくるかは決まっていなかったのですが…。ノベルティカフェのみなさんとわいわい話をしているうちに、コンセプトに合わせて決まったんですよね。オフィスにお邪魔した時に、過去に制作したグッズのサンプルを見せていただいて。
ーー何をつくるかをお話ししつつ、まず「おうち秘書サロン」の「クレド」をつくりましたね!
実は、グッズ制作の内容より先に「クレド」をかたちにすることは決めていました。オンライン秘書を目指すにあたって、「こういう気持ちで仕事に取り組んでいきましょう」という心構えを、私の中で言語化していたんです。それをサロンメンバーに浸透させたいなと思っていて、実現させるための方法として思いついたのが「クレド」でした。「クレド」を手に取れ、目に見えるかたちにすることで、心に留めながら仕事に取り組んでもらえたらと。
ーーなるほど! オンラインサロンで「クレド」は珍しいなあと思っていました。さまざまなメンバーさんがいる中で、「クレド」によって同じ方向を向けていると、お仕事を発注する際も安心できますもんね。
そうなんです。お仕事を請け負うことがあるからこそ、メンバー一人ひとりの姿勢がバラバラにならないようにしたくて。「クレド」をどんなかたちで実現できるかな、と考えている時に、過去につくられたオリジナルノートを見せていただきました。完全に一からオリジナルでつくられたノートには、つくり手からのメッセージが載っていたり、ノートを通じて実現できるメソッドが載っていたり。それらを参考にしながら、どういうかたちでノートに「クレド」を載せていくか相談しました。難しいのかなと思いながらも、「おうち秘書サロン」なので、間取りを生かしたデザインにしたいとお願いをして。コミュニティの活動を行うDiscordというツールの中のチャンネルも、交流するところは「LDK」、仕事の知識が学べるところは「書斎」というように、間取りを意識したチャンネル名がついているんです。
ーーおうちで表現された「クレド」は、「おうち秘書サロン」らしいですよね!間取りにも、上から見るものもあれば、横から見るものもあったり…、ビジュアルに起こすにあたって試行錯誤したところもあります。一番迷ったのはトイレでした(笑)!
確かに! 間取りにトイレの指定をしましたね(笑)!
ーートイレの見せ方があまりにも生々しいと、外でノートが使いづらいかな?とか、社内で真剣に議論しました。書斎はもっと本がある方がいいよねとか、「隠れおうち秘書サロンロゴ」を仕込んだり(笑)。
すごくかわいいですよね。よくこんなに綺麗に仕上がったなあと。
ーーノベルティカフェでは、ただものをつくるだけでなく、デザインも一緒につくることができるんですよね。そのために専属のデザイナーがいます。「おうち秘書サロン」のオリジナルノートや「クレド」の制作にも、デザイナーが参加していました。
打ち合わせの際にプランナーさん、デザイナーさんが総出でアイデアを出してくれて、わいわいと話をしながらつくっていけたのが、すごく楽しかったです!
ーーみんなでわいわいと話をしながら決めていくのは、ノベルティカフェの特徴ですね(笑)! 最終的に出来上がったグッズを受け取ったメンバーさんの反応はいかがでしたか?
みなさんすごく喜んでくれて、Twitterなどにもアップしてくれました! 「デザインもすごく素敵なんですけど、質感が高級というかこだわってますね」「ペンがすごく書きやすい」「ペラペラのノートじゃなくて、しっかりしていてお金をかけている感がある」と、品質に関する声が多くて!ちゃんとサロンメンバーのことを思ってつくったものであることが、品質からも伝わったのが嬉しかったです。
ーー私たちも「届いた」というツイートを見ていて、嬉しかったです!
みんな自主的にツイートをしてくれたんです! 今回、「もの」をつくることで伝える手段が一つ増えたのを実感したんです。オンライン秘書やコミュニティは無形の商品なので、オリジナルグッズで初めて「手に取れるもの」をつくりました。 コミュニティメンバーはそれぞれ離れた場所で仕事をしているけど、同じものを使っているとつながっている気がして嬉しいですね! 「ものづくりっていいなあ」と思いました。嬉しい声を聞いていると、またつくりたい気持ちにかられちゃいますね(笑)。
ーーものづくりが大好きな私たちにとって、その言葉は何より励みになります…!
オンライン秘書もものづくりも、どんな仕事でも一番求めることは「信頼できるか」
ーーグッズをつくるにあたって、どうしてノベルティカフェに声をかけてくださったのですか?
実は、ずっとノベルティカフェさんにものづくりを依頼したいと思っていたんです!
ーーえぇ! そうなんですね…! 嬉しいです。
きっかけは、「おうち秘書サロン」のロゴをつくっていただいたことですね。ノベルティカフェの関連会社である「ラブソル」さんに依頼をして、制作していただきました。その時のやりとりが、すごく安心感があって心地よくて。打ち合わせを重ねながらサロンの顔となるロゴを、大切に、寄り添って制作してくれました。そこからノベルティカフェさんの存在も知り、Twitterでの個人メンバーの発信も見ていて。毎日のお仕事への姿勢や、制作しているものを見ているうちにだんだんと「私も、ものづくりがしたい! 」と思うようになったんです。
ーーそうだったんですね…!日頃から発信をしていてよかったなあと思いました。他にもノベルティグッズやオリジナルグッズをつくれる業者はたくさんあると思うのですが…。
ノベルティカフェさん一択でした! いつもの発信を知っているからこそ、人柄も分かって信頼感があったんですよね。発信からは、どんな人たちが働いているのか顔も見えますからね。
ーーなるほど。グッズ制作をする際、インターネット検索だとサービスやどんなふうに仕事をしているかは、なかなか分からないですよね。だから価格で選んでしまうこともある。
もちろん、コスパも大切だと思うんです。でも、私はそれより「絶対に良いものをつくってくれる」会社に頼みたかったですね。信頼できるかが一番重要だなと。オンライン秘書も同じですよね。信頼感が一番大切。ロゴの制作で感じた安心感から、ものづくりでもできると確信していました(笑)!
ーーそう思っていただけていること、嬉しいです…! 私たちはものづくりが楽しくて、大好きで…。せっかくご一緒できるなら、お客さまにも安心してものづくりを楽しんでもらいたいと思っているんです。
ノベルティカフェさんのお仕事への考え方は、私と似ている気がしています。 仕事が楽しそうなところとか。私、働くことが楽しくて大好きなんですよね。でも、みんながみんなそうじゃない。だから、少しでも仕事が楽しいものであると感じてもらえたらと…。今回制作したオリジナルノートのはじめには、自分が身につけているスキルにチェックを入れるページがあるんです。「これはできる」「これができるようになった」とチェックを入れることで、視覚的に自分ができることを確認できます。中には、細かすぎてスキルとして数えていなかった、というものもあります。でも、そういった細かいものも、オンライン秘書には必要なスキルなんです。
ーーついつい、「こんなの誰でもできるでしょ」と思ってしまいがちなことですが、そんなことないですよね。
そうなんです。楽しくお仕事をして生きていくためにも、何か一つできる自分に気づく。それができたら、楽しく働けるんじゃないかと。私は根本にずっと「関わる人を幸せにしたい」という気持ちがあります。その思いが伝えられたら…。今回は、ものをつくることで、伝える手段を増やすことができると知りました。そうやって、伝える手段を増やして、関わる人を幸せにするために活動していきたいです。これからは、リアルの講座などももっとやって、たくさんの人に伝えていきたいです…!
はっきりとした言葉で、優しい笑顔でお話くださるゆりえもんさん。インタビューを通して、おうち秘書さんが近くにいてくれたら、安心して自分がすべき仕事に集中できるんだろうな、ということが伝わってきました。
ノベルティカフェでも、こんなふうに、お客さまに心から安心してものづくりをしていただけたらと思っています。
ゆりえもんさん、そして、「おうち秘書サロン」さんの活動を、これからも全力で応援していきます!!
ゆりえもんさんの「おうち秘書サロン」は、こちらから入会できます。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/329310
オンライン秘書を目指す方や在宅ワークで仕事を獲得したい方は、ぜひチェックしてみてください!
取材・編集・バナー制作:野元 萌乃佳
執筆:上村 ゆい
撮影:池田 実加
編集:柴山 由香