オリジナルグッズやノベルティの強い味方、シルクスクリーン印刷の魅力に改めて迫る!

ノベルティやオリジナルグッズ制作で使われる印刷方法の中での、定番中の定番と言えるのが「シルクスクリーン印刷」です。

シルクスクリーン印刷とは、メッシュ状の版に孔(あな)を作り、版の上をインクを通すことで、孔の部分だけ下にインクが落ちてデザインが印刷される手法です。

メッシュ状の版の部分に、かつてはシルクを使っていたことから、シルクスクリーン印刷、シルクスクリーンプリントと呼ばれています。

シルクスクリーン印刷 ワークショップ
シルクスクリーン印刷のワークショップで体験させていただきました

平らな面があれば、比較的どこにでも、素材を選ばずプリントできるため、よく使われる印刷方法です。

シルクスクリーン印刷の美しさを決めるのは、職人の腕

シルクスクリーンは、20世紀初頭には実用化されていたという、比較的古くからある印刷方法です。
版とインク、そしてインクを均一に版の上に伸ばす板(スキージー)があればプリントできるため、設備投資も少なく始めやすいこともあり、世界的に広まりました。

同じ版を使って、インクを変えたり、アイテムを変えたりすることで、長く楽しめるサステナブルな印刷方法でもあります。

単純であるからこそ重要になってくるのが、製版の制度やインクの質、印刷職人の腕
プリンターであれば、概ね誰がどう印刷しても、ほぼ同じ品質の仕上がりになるのに対し、基本的な設定や技術によって仕上がりが変動するのも、シルクスクリーンの特徴と言えます。

Tシャツへのプリントでも、いつまでも綺麗なプリントもあれば、すぐにひび割れたり掠れてしまうプリントがあると感じたことはありませんか?
これは、素材とインクの相性、そしてそれを見極める職人の腕の違いの現れです。

私は、ノベルティやグッズの仕事をはじめた10年前頃に、シルクスクリーンについて学びたいと思い、おうちでできるキットを購入して試してみたことがあります。
「Tシャツくん」という商品で、製版から印刷まで、ひと通り自分でできる優れものです。

やってみて思ったのは、非常に楽しいけれど、製品化するまでには熟練の技が必要だということでした。

綺麗に印刷できていますが、枚数が増えてくると…均一に仕上げるのは至難の業

素人だと、どうしても力加減が不均一でインクにムラが出たり、版がうまくできずきれいにプリントできなかったり…少し残念な仕上がりになってしまいました。

版がひとつあれば、色を変え、素材を変えてバリエーションを楽しめる

シルクスクリーンには、いくつかの特徴があります。

まずはインクについて。シルクスクリーンのインクは、いくつかのメーカーから販売されています。インクのままの色合いで印刷することもありますが、実は混ぜて好みの色をつくることができます。

水彩や油彩の絵の具を買ってきて、好みの色を混ぜながらつくるのと同じです。
混ぜて調色できるため、基本的にはどんな色には対応できます。
特色と呼ばれる、指定色も再現することができるし、一旦色を定めてしまえば色ぶれせずに印刷することができるのです。

シルクスクリーン印刷 ワークショップ

また、版を洗い、途中で色を変えることもできます。

トートバッグへの印刷で、黒のトートバッグ100枚は白で、白のトートバッグ100枚はピンクで印刷するなどです。
版の洗浄が必要なので、色変え手数料がかかりますが、一つの版が使いまわせるのも、シルクスクリーンの特徴です。

インクの色を変えずに、素材の色を変えてバリエーションを出す方法もあります。

例えば、Tシャツの色をカラフルにして、印刷色を統一する。
色とりどりでありながら、デザインとカラーを合わせることで、統一感が生まれます。

このように、シルクスクリーン印刷は、グッズのバリエーションが簡単に増やせる、ありがたい印刷方法なのです。

手描きイラストをプリントしたオリジナルTシャツ

ちなみに、カラフルな素材に統一の色でプリントする際におすすめしているのが、シルバーやゴールドのインクです。

もちろん、白や黒もどの色にもあっておすすめなのですが、あまりにベースがカラフルな場合、色によって見辛くなる組み合わせがあります。

ウォーターフロントの定番折り畳み傘ポケフラット

例えば、この傘。アソートで出荷されるもので、黒もあれば淡い色もあります。
黒があるので、黒は全く見えないのでNG。白も薄い色だとあまりはっきり見えません。

シルバーであれば、傘の金具とも会いますし、黒でも淡い色でもしっかりロゴが見えます。

シルクスクリーンの魅力に、改めて迫ってみましたが、いかがでしたか。
改めて、優れた印刷方法だと感じます。
Tシャツのような布ものだけでなく、プラスチックや金属、木、合皮など、プリントできる素材が多いのも特徴です。

先ほども書きましたが、一口にシルクスクリーン印刷と言っても、仕上がりは千差万別です。
最後の決め手は、職人の力!これに尽きると思っています。
ノベルティカフェでは、素材に合わせて職人や工場を選び、印刷しています。美しさには自信があります。

ぜひ、ご相談ください。




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