宝塚歌劇が教えてくれた、ものづくりへのプロ意識

宝塚歌劇感想サムネイル

こんにちは、プランナーの松本です!

いきなりですがノベルティカフェはもともと、代表取締役と取締役の2人が宝塚のファンだったことがきっかけで誕生しています。

そのため以前から「いつか宝塚歌劇を観てほしい」と言っていただいていましたが、私は宝塚出身の女優さんをテレビで拝見した程度の知識しかありませんでした。

それがついに、大阪出張のタイミングで実現することに!

恥ずかしながら作法も仕組みもよくわからないまま「どんな世界が広がっているんだろう」と兵庫県の宝塚大劇場へ。

この記事では、超初心者の目に映った宝塚歌劇の魅力と、そこで目の当たりにした「プロ意識」について、ものづくりの視点から綴っていきたいと思います!
なおファンの方にとっては当たり前の説明が含まれるかもしれません。初めて触れた者の新鮮な驚きとしてお付き合いいただけるとうれしいです。

夢のように美しかった、宝塚歌劇の花組公演

花組公演 『エンジェリックライ』『Jubilee(ジュビリー)』
今回の公演は、宝塚歌劇110周年という節目であり、永久輝せあさん、星空美咲さんという新トップコンビのお披露目公演という、記念すべき舞台でした。

公演は基本的に2部構成。今回は前半の芝居 『エンジェリックライ』と後半のショー『Jubilee(ジュビリー)』)で構成されていました。

宝塚 REVUE

…開演時間になり幕が上がると、そこには想像をはるかに超える華やかな世界が広がっていました。

ストーリーなどの詳しい部分はお伝えできませんが、みなさんの表情や動きを楽しむには、明らかに私の目が足りません。

新トップコンビのお2人をはじめとする、みなさんの息を呑むような美しさ、輝かしさ。始まる前は「双眼鏡ってどんなタイミングで使うんだろう?」と思っていたのですが、気づけば自然と手に取ってました。

私にとって、特に印象的だったのは歌声です。
宝塚を見慣れていらっしゃる方は当たり前のことかもしれませんが、観ている間はずっと「生歌でこのクオリティーが出せるの?」と思っていました。

そんな驚きやワクワクを抱えたまま、さらにいろんな感動が押し寄せてくる。
とにかく、あまりに濃い時間でした。

休憩を挟んだ後半の『Jubilee(ジュビリー)』は、少ない知識の中で私がイメージした通りの、あのふわふわの羽がついた衣装をまとった方々が目の前で輝いていました。

あとはもう「きれい」「華やか」「かっこいい」。ひとつの言葉で形容できないシーンの数々、と言うしかありません。

そして「後半は時間が短いから特にあっという間だよ!」と聞いていた通り、夢のような光景は瞬く間に幕を閉じました。
あの美しい情景も相まって、本当に夢かと思いました。

お客さまにとっての「特別な一回」を目指したプロ意識

宝塚駅階段

東京に帰るため、会場を後にした私は、電車に乗って移動している時もお一人おひとりの笑顔や視線が頭から離れませんでした。
私にとっては、舞台にいたみなさんが、目の前のお客さんに対して全力だったことがとにかく印象的だったんです。「真摯な向き合い方」とも言えるかもしれません。

彼女たちにとって、これは何十回と繰り返してきた公演の一回かもしれない。でも、その表情や仕草にはひとつの「惰性」も感じられず、全身全霊の笑顔や輝きが宿っていました。

おそらく、お客さま一人ひとりにとっての「特別な一回」を目指して、毎回変わらぬ情熱を注いでいらっしゃるのでしょう。
そんな姿勢を感じとり「これこそがプロフェッショナルなんだ」と深く心を打たれました。

同じ日、会場には学生の団体もいらっしゃいました。たびたび悲鳴のような歓声が巻き起こっていたので、私と同じように、初めて観る宝塚の世界に魅了されたのだと思います。
年齢を問わず魅了する。そんな宝塚歌劇の芸術性や普遍的な魅力を強く実感しました。

プロフェッショナルの本質。日々に活きる宝塚の精神

東京に戻ってからも、宝塚で目にした「プロの姿勢」について考えをめぐらせていました。

そんな時、つんく♂さんの『凡人が天才に勝つ方法』という本の一節が、私の中でストンと腑に落ちたのです。

つんく♂さんは本の中で、大型テーマパークのキャラクターたちの姿勢について触れています。炎天下でも寒い冬の日でも、あのキャラクターたちはいつだって変わらない。

「暑いから」と疲れた素振りを見せることもなく、いつもの愛らしい仕草で子どもたちを喜ばせ続ける。そんな揺るぎない安定感こそが「プロの証」なのだと。

後日読んだ、東洋経済オンラインに掲載された、起業家・投資家のけんすうさんとつんく♂さんの対談内容も心に残っています。その中では「会社員だってプロだ」という言葉が出てきて、私の中で宝塚歌劇での体験と自分の仕事がつながったように感じました。

プロフェッショナルとは、特別な職業の人だけのものではないはず。お客さまや取引先、同僚と向き合う私たち一人ひとりが、実はみんなプロなのです。

ものづくりに込める、ノベルティカフェの想い

もちろんこの「プロの姿勢」は、私たちノベルティカフェの日々の営みにも、深く関わる考え方です。

ノベルティカフェには、日々さまざまなお問い合わせが訪れます。企業のノベルティ制作、記念品の相談、オリジナルグッズの開発などご要望はさまざま。

そして多くのお客さまにとって、そういったグッズ、ノベルティの制作は「初めての挑戦」であることが多いです。

私たちは培ってきた経験と知識を活かして、一つひとつのご相談に向き合います。色づかいや素材、デザインの細部までをお客さまと一緒に…。

その過程で、「こだわって良かった」という喜びの瞬間に立ち会えることが、何よりの幸せです。

さらにお客さまの情熱は、私たちの成長の源でもあります!

「こんなデザインは可能ですか?」「日々の生活が楽しくなるようなグッズをつくりたいです」。そんなご要望に応えようと試行錯誤する中で、私たちも新しいアイデアや技術を身につけ、またお客さま一人ひとりの「初めて」に向き合う。

そのやりとりに、真摯であり続けたい。宝塚の舞台を通して、そんなことをより強く思いました。

…あらためて思い返すと、宝塚歌劇ってすごいですね!美しさや感動とともに、仕事への向き合い方まで教えてくれるとは。

今回の体験で、本当に多くのことを学ばせてもらいました。

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