ノベルティカフェの印刷へのこだわり〜シルクスクリーン印刷編〜
Tシャツ、ポーチ、エコバッグやトートバッグなど、布製のグッズは世の中にたくさんあります。
布製のグッズの良さは、普段使いがしやすいこと。
その分、ヘビーユースすることで、使っていくごとに印刷が薄れる心配が出てきます。
洗濯を重ねるごとに、お気に入りのTシャツのプリント部分がひび割れてきて、ショックを受けることも。お気に入りのものだからこそ、なるべくきれいな印刷のまま長く使いたいですよね。
ノベルティカフェでは、品物の形状や材質、制作個数、納期やご予算に応じて、最適な印刷方法をご提案しています。
せっかくグッズをつくるなら、できるだけきれいで長持ちする印刷方法を選びたいですよね!
さまざまな印刷方法がある中で、今回はTシャツへの印刷などでよく使われる、「シルクスクリーン印刷」についてご紹介します。
版を使ってインクを直接刷り込む「シルクスクリーン印刷」
布製のものへの印刷方法は、「インクジェット印刷」「転写印刷」「シルクスクリーン印刷」などがあります。
例えば、オリジナルキャラクターなどフルカラーで印刷をしたいとなると、「インクジェットプリント」や「転写印刷」がおすすめです。
どの印刷方法にも、素材との相性や再現できる印刷などメリットやデメリットはあるものです。
どの素材に印刷をしたいのか?
どういう印刷を再現したいのか?
それらを考慮した上で、合った印刷方法を選んでいきます。
それではシルクスクリーン印刷のメリットとデメリットをご紹介していきます。
メリット
・下地の色の影響を受けにくい
・幅広い素材に印刷対応が可能
・単色または個数が多くなればなるほど、1個あたりのコストが安くなる
・インクを調合をして色をつくることができるため、指定の色を再現できる
デメリット
・版が必要なので個数が少なくなると、1個あたりのコストが高くなる
・一色ごとに版が必要なので、色数が多いとコストが高くなる
・一色ごとに版で印刷をするため、グラデーションは表現できない
・曲面には印刷ができない
ノベルティカフェでは、さまざまな布製の素材にシルクスクリーン印刷を施してきました。
過去に制作をしたグッズの写真とともにご紹介していきます。
制作事例①素材に合ったインク選びが大事! ポリエステル素材のユニフォームへの印刷
こちらはポリエステル素材のユニフォームです。
ポリエステルは、普段使いにピッタリな素材なので、お洋服の生地によく使われています。
日光に強く、速乾性に優れているので、ユニフォームに持ってこいの素材。
しかしポリエステル素材の場合、インクとの相性により印刷が落ちやすくなる場合もあります。素材との相性を考えたインク選びは大事です。
こちらは神奈川県足柄上郡にあるカントリーパブDesture様より、ご注文をいただいて作成したユニフォーム。
赤地にゴールドの胸に大きめに「Country Pub Desture In Yoga」という文字、その左上に繊細なデザインが施されたワンポイント。
シルクスクリーン印刷は、インクでプリントするので、金箔のような表現はできません。しかし、インクの色を調整することで、写真のようにゴールドに見えるように印刷することができます。
納期目安
サンプル制作:約10日ほど
本生産:約2〜3週間ほど
制作事例②2〜3回刷りをすることで下地の影響を受けない! 紺のコットン生地に白のロゴを美しく印刷
こちらはコットン生地のエコバッグです。
コットン生地は、化学繊維と比べると優れた吸収性を持っていることもあり、Tシャツなどの衣料に使われることが多いです。
他にも、染色性に優れているため、さまざまな染め方ができる素材でもあります。
こちらのエコバッグは、北参道駅から徒歩数分、おしゃれな外観も素敵なビストロ、Le Carre french deli ル・キャレ様の周年記念で販売する、オリジナルグッズとして制作をしました。
このように色が濃い生地の上に、薄い色を印刷すると下の色が透けて見えることがあります。
せっかくオリジナルグッズとして販売するのであれば、くっきりきれいに印刷したいところですよね。
濃い生地の上に印刷をする場合は、はっきりとした色が再現できるように2〜3度同じ色を刷ります。そうすることで下地の影響を受けにくくなります。この辺りは職人の腕の見せ所。素材や色に合わせて、くっきり見えるように都度調整しています。
納期目安
サンプル制作:約10日ほど
本生産:約2〜3週間ほど
制作事例③ デリケートなサテン生地にイラストを印刷
こちらはサテン調生地のポーチです。
サテンとは、繻子折(しゅすおり)という織り方で織った織物のことを言います。
素材の名前ではなく、織り方の名前みたいです。なので、素材は絹や綿、ポリエステルなどさまざま。
サテン生地は非常にデリケートな生地で、引っかきにも弱いので、装飾的な生地として使われることが多いです。ちなみに、こちらのポーチはサテン調の生地で、本来のサテンよりは丈夫にできています。
こちらのポーチは、男性のみの劇団の株式会社花組芝居様より、公演中に販売するグッズとして制作のご依頼いただきました。
大きな黒のとがげが映えていますよね。
シルクスクリーン印刷は、基本的には平らな面にのみ印刷可能ですが、ポーチなど少し立体感のあるものでも、職人がうまく治具を調整して印刷しています。かなり際(キワ)に印刷できているところが自慢です。
納期目安
サンプル制作:約10日ほど
本生産:約2〜3週間ほど
今回は、布製グッズへの印刷方法の一つとして、「シルクスクリーン印刷」をご紹介しました。
以前シルクスクリーン印刷でオリジナルポーチを制作した方から、「印刷も剥がれずに素晴らしい」という嬉しいお声をいただきました。
素材と印刷の相性は大事です。
ノベルティカフェにはプランナーがいるので、お客さまのご要望にあった印刷方法の提案をすることができます。
せっかくつくるオリジナルグッズなので、印刷の仕上がりにも一緒にこだわっていきましょう。