シルクスクリーン印刷のワークショップを体験してみました!
Tシャツやトートバッグなど布製品への印刷で、最もポピュラーなのが「シルクスクリーン印刷」。メッシュ状の版につくられた孔(あな)にインクを落とすことで、デザインを素材に写す手法です。
ノベルティカフェでも、布製品やプラスチック製品など、多くのアイテムにシルクスクリーンで印刷をしています。
私たちが長年お世話になっているシルクスクリーン職人さんの力で、細やかなデザインでも美しく再現することができています!
するとなんと! 見学とともにシルクスクリーン印刷を体験させていただけることに…!
体験をしながら、職人さんにいろいろお話を伺ってきました。
シルクスクリーン印刷にかける思いが、とても素敵な職人さんです。後日、伺ったお話をインタビュー記事として公開します。お楽しみに!
こちらの記事では、広報の野元が、シルクスクリーン印刷のワークショップの様子をお届けします!
いざ、Tシャツへのシルクスクリーン印刷に挑戦!
野元:シルクスクリーン印刷の見学だけでなく、印刷の体験までありがとうございます! とっても楽しみです…! 印刷の仕組みは理解しているのですが、実際に印刷をするのは初めてでドキドキします!
職人さん:今日は、見学だけではなく、ワークショップとしてシルクスクリーンの印刷を体験出来たらと思っています。やり方を説明するので、ぜひやってみましょう! シルクスクリーンには「版」があります。僕のところでは、木枠にメッシュをつけたものを使っています。
野元:細かいメッシュの素材につくられたロゴの部分だけ、目が荒くなっているんですね。
職人さん:そうです。印刷をしたいロゴの上に直接インクをのせて、「スキージ」というヘラで刷ることで、目の荒い部分からインクが下に落ちて、デザインが写し取られます。
インクを刷る「スキージ」は、大きいものから小さいものまで、さまざまな大きさが売られています。しかし、職人さんは、スキージもつくるそうです!
1mほどある大型のスキージを、印刷するデザインや素材に合わせてカット。一つひとつの印刷に対し素材を観察し、もっとも美しく仕上がるよう最適なスキージを用意します。
工房に置いてあるスキージの数々には、カラフルなインクの跡が残っており、これまでのお仕事の歴史を感じました。
野元:色はインクを混ぜてつくるのですか?
職人さん:そうですね。ご依頼いただいた色に近いものになるよう、調整をして色をつくっていきます。ですので、だいたいどんな色でも再現できます。ゴールドやシルバーのインクもありますよ!
野元:色も一色ずつつくる…! すごいです。では、インクをロゴの上にのせていきます。インクをのせる瞬間、なんだか緊張しますね(笑)。
職人さん:版が動かないように、しっかりと固定をしてくださいね。多めにとったインクを伸ばして、ロゴの全体に色がのるようにしてください。アクリル絵の具みたいに少し硬さがあると思います。
野元:確かに! 思ったよりインクは柔らかくないです!
職人さん:インクをのせたら、スキージを使ってインクを刷りましょう。そうすることでインクが落ちて、Tシャツに印刷されます。
野元:この刷る角度や力の入れ具合も、難しいですね。
職人さん:はじめはそうですよね。僕は、やっているうちにだんだんと慣れてきました。刷れたら、版を持ち上げてインクを乾かしましょう。インクが完全に乾いたら、完成です。
このワークショップでは、ルプランのコーポレートカラーである水色、青、白、黒色の4色で印刷をさせていただきました。インクや素材の色に合わせて何回重ねて刷るのかを決めるそうです。
例えば、黒い素材に印刷をする時は、2〜3回色を重ねます。素材の黒色に対してインクの色が負けてしまわないよう、色を重ねることでくっきりとした仕上がりになります。
一般的には、必ずしも何度も刷るわけではないそうです。しかし、インクと素材の色によっては1回だと発色が薄くなってしまうことも。そのため、私たちがお世話になっている職人さんは、一つひとつ手に取り、ご自身の目で必要だと判断した時には、複数回刷ってくださっているのです。プリンターではなく、人の目だからこそできる職人技です…!
野元:わあ!! なんだか感動します…。会社のロゴを、自分たちの手で印刷できるだなんて…。これは長く、大切に着つづけたいですね。
職人さん:シルクスクリーンで印刷したものは、なかなか色褪せないので、長く使うことができます。これは、シルクスクリーンならではの魅力ですね。
実際にシルクスクリーン印刷を体験させていただき、出来上がったのがこちらのTシャツです!
丁寧に教えていただいたおかげで、ロゴを美しくくっきりと印刷することができました。
ワークショップ中のやりとりにもあったように、シルクスクリーン印刷は、耐久性に優れているため色褪せしにくいという特徴があります。そのため、スポーツのユニフォームや、Tシャツなど、頻繁に洗濯する衣類への印刷としておすすめしています。
実はこの日、Tシャツの他にも様々なアイテムを持参し、印刷させていただきました!
シルク印刷は、平らな面さえあれば、素材を選ばず比較的何にでも印刷できるところも魅力です。
「シルクスクリーン印刷のお仕事は、まだまだ学びばかりで楽しいです。印刷と一言で言っても、ご依頼によって考えることが少しずつ違います。一つとして同じものはないんです。だからこそ、素材もデザインも一つひとつをよく見て、どうするのがお客さまにとって一番いいか考えます。これが、楽しいんですよね。」
職人さんとワークショップをする中で、一番印象に残った言葉です。
ノベルティカフェでは、大切なお客様のロゴを印刷するにあたり、高い技術力と思いを持ってお仕事されている職人さんに印刷をお願いするようにしています。
ワークショップでお世話になったこちらの職人さんも、もう10年に渡ってお付き合いが続いているくらい、信頼できる方です。
大切なオリジナルグッズの制作、ぜひノベルティカフェにお任せください!
参考