取引先さまの工場見学で目にした、技を磨き心を通わせる“ものづくり”の現場

大阪-工場見学メイン画像

11月上旬、ノベルティカフェを運営する株式会社Le Planのメンバー4人は、大阪でお世話になっている取引先さまのもとを訪ねました。

この訪問は、日頃からお世話になっている取引先のみなさんへの感謝を直接お伝えしたい、そして「メンバーに、ものづくりの現場を知ってほしい」という代表・池田の思いから実現しました!

一緒にものづくりをしてきた方にお会いできる!職人さんの技術をこの目で見られる!
そんなワクワクを胸に、いざ取引先さまの待つ大阪へ!…そこには、さまざまな発見がありました。

今回は私、松本の視点から見学の様子とそこで得た気づきをご紹介します。

「伝えたい」思いに応える、製本・印刷会社さま

まず向かったのは、製本・印刷に高い技術を持つ企業さまのもと。

最上寺さまの御朱印帳などを手がけ、細やかな要望にも全力で応えてくださる、私たちにとって心強いパートナーです!

この企業さまとのお付き合いは1年半ほど前、展示会でお話をしたことがきっかけでスタートしました。その後、ルプランのオフィスに何度か来てくださり、御朱印帳のご相談をさせていただいて以来、オリジナルノートなどのグッズ、ノベルティの制作で何度もお世話になっています!

当日、話をうかがう中で特に印象的だった言葉があります。

それは「オリジナル製品は、私たちのような会社にしかつくれない」という力強いメッセージ。

ポスターやチラシの印刷は、今やコンビニなどでも手軽にできます。

しかしお客さまのこだわりや、商品を手にする方への思いをかたちにするには、長年培った製本技術、繊細な印刷技術が欠かせません。

印刷データの最適化、色の表現の確認、美しい裁断のための職人技…さまざまな工程を見学したからこそ、70年以上の歴史を持つ企業さまの言葉に深く納得しました。

さらに「私たちはものづくりはできるけど、それを広めることはできない」との言葉も記憶に残っています。

工場見学の後、私たちは企業さまが手がけたさまざまなアイテムを紹介していただきました。

そのどれもが素晴らしく、メンバー全員で「今後、お客さまにご案内するサンプルとしてお借りしてもよいでしょうか?」と尋ねた時に、先ほどの言葉が返ってきたのです。

そして「ぜひ持ち帰って広めてください!」と、にこやかに応えてくださいました。

この時、私たちはノベルティカフェがものづくりを一からお手伝いすることはもちろん、2つの意味で「広める」役割も果たしていることを、改めて認識しました。

  1. 取引先さまの素晴らしい技術を、グッズやノベルティをつくりたいみなさまに伝えること
  2. お客さまの思いを、さらに多くの方々に届けること

さらにグループ会社のラブソルは、サイト制作やデザインを得意としています。

ノベルティカフェが培ってきた、お客さまに寄り添ったものづくりの視点。そこにラブソルの力が掛け合わさることで、「伝えたい人に確実に伝わる」お手伝いができる…。

そんなノベルティカフェの存在意義を、より一層強く感じた瞬間でした。

高技術を伝承しながら地域を元気にする、印刷会社さま

続いて、あらゆる印刷技術を持つ取引先さまのもとへ向かいました。

タンブラーやマグカップなどの曲面印刷もお手のもの。布、金属、プラスチック、木材、さまざまな素材にも対応できる技術力が強みです!

タンブラーへの印刷サンプル

この企業さまとの出会いは6、7年前に遡ります。

代表・池田が訪れた展示会のブースで「うちは何にでも印刷できます!」と笑顔で応えてくださった営業さんが、今回の見学案内をしてくださいました。

現在も、高度な技術を要するものづくりでは必ずと言っていいほどお世話になっています。

傘への名入れ-事例

特に傘やレインコートは、撥水加工・UV加工などが施されているために印刷が難しく…さらにインクを乾かすために、大量の傘を広げて丁寧に乾かして仕上げてくださるところを求めていたノベルティカフェにとっては、救世主のような存在なのです。

見学当日は、本社があるとある市内に点在する工場を丁寧に案内していただきました。

あまりの拠点の多さに、私が「もはや、〇〇(企業名)タウンですね!」と何気なくお話ししたところ、興味深いお話をうかがうことができました。

それは、この企業さまが積極的にまちづくりに関わっているということ。

例えば、社員さんやそのお知り合いには芸術大学出身者が多いことから、彼ら彼女らの技術と感性を活かして、子ども向けのワークショップを定期的に開催しているというのです。

満足度も高く、今では待機枠が出るほど人気なのだとか!

このイベントの開催には、芸術家の活躍の場を増やしたいという意図もあるようです。どこまでも「つくり手」を大切にする企業さまなのだと思いました。

サンプルのイラストも、芸術大学出身の社員さんが手がけたもの

ボールペンの包装作業などは、企業さまが運営している就労支援事業所で担っているとも話されていました。

あらゆる活動が、雇用やまちづくりに繋がっているのですね。

さらに見学中、他のメンバーが「20代の社員さんもとても多いんですね」とたずねると「新しい人が入ってこないと技術が伝承されないと思っています」と返ってきました。

その後も穏やかな笑顔で「若い人には経験してもらうことが大事」「若い人と話すのは楽しいですよ」と語る、営業さん。大切な技術を未来へつなぎたいという熱い思いが、ひしひしと伝わってきました。

心通う対話から生まれる、よりよいものづくり

今回の訪問を通して、取引先さまのある共通点に気づきました!

それは、現場で働くみなさまの姿勢です。
フロアや作業の拠点に踏み入れるたびに、私たちが挨拶をすると必ず温かな返事が返ってきました。

これって当たり前のようで、決して簡単ではないですよね。

さらに見学中、技術者の方々が自ら私たちに声をかけ、丁寧に説明してくださったのにもいい意味で驚かされました。

私たちもご厚意に甘えて「この技術はどんな時に活きるんですか」「どういう時に使う道具ですか?」など、たくさんの質問をしてしまいました。

活版印刷の版

社員さんたちの親切な対応から温かな企業文化がよく分かり、メンバー全員で感動しっぱなしでした!!このような企業さまだからこそ、私と同じように「対話」を大切に、同じ方向を向いてものづくりができるのですね。

そして何より印象的だったのは、ものづくりへの愛情です。「私たちにしかできないものをつくりたい」「ものづくりで人を驚かせたい」。キャリアを重ねてきたベテランの方々が、目を輝かせながらそう語るんです!

素直にかっこいいと思いました。

そしてノベルティカフェの依頼のために、業務の合間を縫って試作品をつくるなど、技術を結集させて対応してくださったその姿勢の源は、純粋な熱意なのだと分かりました。

また、この情熱を受け継ぐものづくりをこれからもしていきたい。そんな決意を新たにした訪問となりました。

…今回の大阪訪問で出会った、確かな技術力と人への深い愛情が調和した、心温まるものづくりの現場。その一端は、こちらの見学レポートからもご覧いただけます。

心のこもった対話があってこそ、よりよいものづくりが生まれる。この大切な学びを胸に、ノベルティカフェはこれからも取引先さま、そしてお客さまとともに、一つひとつに思いを込めたものづくりを追求してまいります。

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