工場見学!御朱印帳は、多くの技術と丁寧な手作業の結晶だった
こんにちは、プランナーの平野です。
先日、ノベルティカフェのメンバーで、お取引先である印刷会社さまへ見学にお邪魔しました。
私たちのノベルティやオリジナルグッズが、こんなにも多くの人の手によって生み出されていることを、私は今回初めて実感しました!
グッズの仕上がりを見ることは毎回とても楽しみで、嬉しいことです。
しかし、実際の現場を見てみると、完成したグッズを手にするだけでは、感じ取ることができなかった感動がたくさんあったのです!
今回はその感動を皆さんにお伝えしたいと思います。
数々の職人技によって生み出される御朱印帳
最初の訪問先は、弊社がオリジナルノートや御朱印帳の製本を依頼している印刷会社さまです。
なんと今回は担当の営業さんのご案内で、弊社で依頼している御朱印帳の制作工程を見学させていただくことができました!
部署ごとの専門性を活かした入稿・印刷
それぞれの工程ごとに、担当部署が細かく分かれています。
はじめに案内していただいたのは、私たちがお客さまからお預かりした入稿データの確認を行う部署でした。
ここで印刷に適した状態に調整されたデータが、印刷部門へと送られます。
工程に沿って、私たちも印刷現場へ。
別棟に入ると、インクと紙の香りがフロア全体に漂っていました。
イメージしていた通りの風景に、思わず「本当にこういう現場が広がっているんだ」と心が踊ります。
こちらでは主に冊子の印刷などを手がけているとのことでした。
そして、私たちの御朱印帳の表紙と台紙もこちらで印刷していただきました。
製本前の状態を見られる機会は滅多にないですよね。
普段、完成したものしか見たことがない私たちにとって、たった一枚の紙から御朱印帳が生まれているということに、何とも言えない感動を覚えました。
抜けるような青空に、舞い散る桜が印象的なこちらの御朱印帳。実は当初、思うような鮮やかな青が出ず、多くの工夫と調整が必要でした。
何度もメールや電話で話し合い、最終的な色の調整はベテランの職人さんにお任せし、このような素晴らしい御朱印帳が出来上がったのです。
どれほど優れた最新機器を使っていても、理想的な仕上がりを実現できるのはやはり熟練の技なのですね。
丁寧な手仕事が支える、コーティング加工
印刷を終えた表紙と台紙には、コーティング加工が施されます。
私たちはこのラミネート加工が手作業で行われていたことに驚きました!
「ラミネートって全自動じゃないんですか?」「いつも、一つひとつ対応しているってことですよね?」などと営業さんを質問攻めにしてしまったほど、私たちにとっては衝撃的な光景だったんです。
話をうかがうと、熱を加えて加工する際に紙が反り返ってしまったり、素材によっては密着の度合いが変わってしまったりすることもあるようです。だから職人さんは、一枚一枚に細心の注意を払いながら作業を進めているのですね。
細部まで丁寧に仕上げられる手作業によって、美しい仕上がりが実現できる。職人さんのたしかな技術があってこそ、私たちは自信を持ってお客さまにグッズやノベルティをお届けできるのだと、改めて実感しました。
普段目にすることのない加工現場に、メンバー全員が食い入るように見入っていました。
実際、こうしたコーティングの有無によって表面の美しさの持ち具合が大きく変わります。
今回使用したマットコーティングはサラッとして手触りも良く、汚れや水に強いのが特徴です。御朱印帳のように、持ち歩くことが多いアイテムには耐久性の面からもおすすめの加工方法なのです。
裁断・糊付け・圧着、職人技が光る製本技術
加工が終わったら、表紙と台紙を丁寧に裁断していきます。
御朱印帳の表紙と台紙を厚く加工するための芯(厚紙のようなもの)も同様に裁断!
私たちが驚いたのは、この工程もまた半自動だということ。
ボタンを押せば自動で裁断が完了するわけではなく、技術者の方が機械と一緒に手を動かしながら作業を進めるのです。
冊子の製本工程である、冊子を綴じ、端を整える裁断作業でも職人さんが機械と共に丁寧に仕上げていきます。
この裁断作業にも高い技術が求められます。営業の方によると、その日の湿気による紙の厚さや歪みを見極めながら、最適な調整を行っているのだとか。
日々この作業と向き合い続けてきた職人さんだけが持つ感覚が、製品の完成度を高めているのだと強く感じました。
芯が出来上がったら、いよいよ芯と表紙・台紙の貼り合わせです。作業台の上で、職人さんは慣れた手つきで糊付けを進めていきます。
驚くべきは、素早い作業でありながら、糊のムラが一切ない完璧な仕上がり。長年の経験に裏打ちされた技術に思わず息をのみました。
使い込まれた年代物という雰囲気。いい味を出しています!
熟練の手による、最後の仕上げ
最後は表紙と台紙に蛇腹状に折られた紙を糊付けしていきます。
正確な位置に糊付けできるよう、直角に組まれた木枠を使ってずれがないよう慎重に作業を進めます。
仕上げに機械で両側から圧力をかけ、糊を均一に密着。
こうして、ようやく御朱印帳が出来上がりました!
改めて、一冊の御朱印帳が完成するまでには実に多くの工程があり、それぞれの場面で職人さんの手が加わっていることに気づかされました。
完成したのは、北海道の函館・五稜郭の麓に建つ「最上寺」さまの御朱印帳です。
普段から手にしているものなのに、今、目の前で完成した一冊には、不思議なほどの存在感がありました。
それは、この御朱印帳にどれほどの人の手が、そして思いが込められているかを知ったからにほかなりません。
ものづくりの現場は、想像以上に温かかった
今回の工場見学は、私の想像をはるかに超える経験となりました。
たった一冊の御朱印帳が、こんなにも多くの方々の手によって生み出されていること。
その一つひとつが本当に丁寧な仕事の積み重ねであることを身をもって感じられきました。
さらに、この貴重な機会に立ち会えたことで
今まで以上に自信を持って、ノベルティカフェのサービスをおすすめできると確信しています。
「素敵に仕上げていただきありがとうございました!」
「思っていた以上に綺麗で嬉しかったです!」
お客さまからいただく温かいお言葉は、今回ご紹介したような制作現場の方はもちろん、私たちプランナーと現場を円滑に取り持ってくださる営業の方々がいらっしゃって、はじめていただけるのだと、改めて実感しました。
また制作に関わる方々の丁寧な仕事ぶりを、お客さまにも積極的にお伝えしていきたいと思います。今後も皆さまのお知恵や技術に支えられ、より一層お客さまに喜んでいただけるサービスを目指して、邁進していきます!
さて、皆さんも御朱印帳が、これほどの手間をかけてつくられていることを知って、少し驚かれたのではないでしょうか。
今回は印刷会社の見学レポートをお届けしましたが、いずれほかの工場見学の様子もご紹介できればと思っています!
ノベルティカフェでは、既製品への名入れから、完全オリジナルグッズの制作まで幅広くお手伝いいたします。
お客さまのご要望に合わせて、さまざまなご提案をさせていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。