「CMYK」って何? オリジナルグッズ制作で大切な「色指定」について解説

「CMYK」って何? オリジナルグッズ制作で大切な「色指定」について解説

デザインや印刷に関わる方にとっては日常的に使われている言葉、「CMYK」。しかし、それ以外の世界では「なにそれ?」な言葉ですよね。

実はこの「CMYK」、ものづくりには欠かせない言葉なのです。

プランナーになって初めて、オリジナルグッズの入稿データを作成したとき「このデータCMYKになってる? 」「K100にした? 」と先輩に言われて、はてなマークが浮かんだこと、今でも忘れません。

「CMYK」とは、色を表す言葉です。

日常にも、色彩は溢れています。道を歩けば信号や、看板や、街ゆく人の色とりどりの洋服。
こんなに当たり前に溢れている「色」の中に、こんな世界があったんだ!
私の世界がちょっと広がった瞬間でした。

この記事では、ものづくりに不可欠な「CMYK」について、基本から入稿データをつくるときのポイントまでご紹介します!

色の表現には「CMYK」と「RGB」がある

先ほどから出てきている「CMYK」と並んで、もう一つ色を表す言葉として「RGB」があります。

この2つの違いは、印刷なのか、デジタルなのかどうか、です。
印刷物とデジタルデータでは、異なるカラーモードを使用しています。

そもそも「CMYK」とは、「シアン(Cyan)」「マゼンタ(Magenta)」「イエロー(Yellow)」「ブラック(Key)」の頭文字を取ったもの。
プリンターで印刷する際には、これらの色を組み合わせることにより、様々な色合いを表現しています。

プリンター

この色の並び、聞いたことありませんか?

そうです! プリンターのインクと同じ色なんです。
インクジェットの複合機には、この4種類のインクが入っているはずです。トナーの交換の際に目にしたことがあるかもしれません。

確かに、フルカラーといっても、この世に溢れる色すべてのインクを用意しておくなんてこと、できませんよね。
色を「CMYK」のそれぞれの数値で表現することにより、インクの使用量を決定して印刷している
そう思うと、この仕組みを考えた人、すごい…!

もう一つのカラーコードである「RGB」は、デジタルディスプレイやウェブ上のカラーモデル。こちらは、「RED」「GREEN」「BLUE」の頭文字から取られていて、デジタルデータの世界では、この3つの光の基本色を組み合わせて色を表現しています。

4色で表現するか、3色でするかの違いがあるため、同じ色を表現しても当然、若干の違いが出てきます。
そのため、印刷ならCMYKで、デジタルデータならRGBで色を考えたり指定することは、より良い仕上がりのためにはマストと言えます。

自分でオリジナルグッズのデータ入稿をしたい時に意識しておきたい、カラーコードの変換

さて、オリジナルグッズ制作では、最終的にはロゴやイラストなど何らかのデータをものに印刷をします。

つまり、この世界で扱う色のデータは「CMYK」ということ。この「CMYK」を抑えれば、グッズの入稿データを自分で作成するための一歩を踏み出すことができます!

もちろん、入稿データは専用ソフトである「Illustrator」を指定されることも多く、なかなかハードルが高いのですが…。
とはいえ、なぜ「jpeg」などの画像データでの入稿はNGとされるのか、など基本がわかっていると全然違います。

先ほどご説明した通り、カラーデータが「RGB」だと、印刷の際にそのまま使用できません。「CMYK」に置き換えないといけない、という工程が発生するから「jpeg」などの画像データでは入稿できませんよ、と言われることがあるのです。

ご自身で入稿データを作成する場合、使用するデザインソフトでカラーモードを「CMYK」に設定します。

例えば、Illustratorで新規データを作成する時、カラーモードを「CMYK」か「RGB」を選択する画面が出てくるのを見たことはありませんか?

Illustratorの画面

Illustratorは有料で、専門のデザインソフトのため扱えないという方もいらっしゃいますよね。最近では、無料でも使えて、直感的に操作できるデザインツール「Canva」を使う方が増えてきています。

「Canva」はデジタルアプリなので、デフォルトではRGBカラーを使用しています。しかし、オンラインカラーピッカーやカラーパレット機能を使えば、CMYKカラーを使用してデザインすることができるそうです。
デザインに組み込む画像のカラーがRGBの場合は、CMYKに変換する必要があります。

イラストレーターやフォトショップなどのデザインソフトには、画像をCMYKに変換するツールが用意されています。
こういったものを利用すると、簡単に変換できるのでぜひやってみましょう!

Photoshopの画面

こちらはフォトショップで、データをCMYKに変換する方法です。

ノベルティカフェでは、データ作成のサポートももちろんさせていただきます!
とはいえ、やはり費用はかかります。

コストを少しでも抑えたい時は、お客さまご自身でデータを作成することもありますよね。そんな時は、まずこの色の違いを、意識してみてください!

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